つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

これで前半終了(のはず)。

(冒頭部分)

「アーデ様、そろそろお休みください」
 背後からかけられた声に、窓の外をなんの気なしに眺めていた妹姫はゆっくりと ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

これで前半終了(のはず)。

(冒頭部分)

「アーデ様、そろそろお休みください」
 背後からかけられた声に、窓の外をなんの気なしに眺めていた妹姫はゆっくりと ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 が、アセルスタンの動きはそこで止まった。
 昏い炎が宿った瞳に困惑の色をのせ、ベアトリーチェを――否、その真後ろにいる小さな姿に視線を向けている。

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 空気が張りつめているのに、どこか弛緩していた。
 袋にたっぷりと水は入っているのに、どこかの小さな穴から大切な水が流れ出てしまっているような虚しさ。そ ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 どうして、自分はここにいるのだろう。
 絶望感に苛まれ、同族から蔑まれ、無力感に打ちひしがれる。
 どうして、まだ生きているのだろう。

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 眼下には瓦礫ばかり。凄惨という言葉がこれほどふさわしい光景はない。
 アルスフェルトの状況は想像を超えるものがあった。無事な建物はほとんどなく、町の外 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 眼下には瓦礫ばかり。凄惨という言葉がこれほどふさわしい光景はない。
 アルスフェルトの状況は想像を超えるものがあった。無事な建物はほとんどなく、町の外 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 雨が少し降ったせいか、少しひんやりとした心地のよい風が吹きすぎてゆく。草原の草花は雫に濡れ、かすかな陽光にきらめいている。
 アーデとユーグは、城の西 ...

つばさ

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(冒頭部分)

「誰だ、窓を開けっ放しにしたのは」
 文句を言いながらも自分で閉める。小雨が降りはじめ、少し風が吹き込んできた。
 ノイシュタット侯フェリクスは ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 ルイーゼは人知れず、そっとため息をついた。
 けっして広くはない部屋に大男が二人もいると、むさ苦しいことこの上ない。しかも、片方は背中から翼を生やして ...