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(冒頭部分)

 生真面目人間、東賀 甲一は怒りや苛立ちとともに、生徒会長である雛子の教室へ急いでいた。
 ――まったく、あの男。なんてことを。
 思い出せば出す ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 風が冷たかった。
 日陰をずっと歩いてきたせいか、まだ真昼といってもいい時間だというのに体は冷えきってしまった。
 それも仕方がない。自分はど ...

つばさ

元々、アットノベルスで投稿していたもの。同サイトが閉鎖状態になってしまったため、こちらに投稿させていただくことにした。

(上記のサイトが復活したときに更新をどうするかは未定。ご了承いただきたい)

『つばさ』

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(冒頭部分)
 着席した面々は、教科書などを準備しながら麗々の言葉を待った。強制的に机をみずから壊した物と交換させられた蓮は、ひとりふてくされていた。
「もうわかっていると ...

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(冒頭部分)

 一部始終を窓の外から眺め、省は眉をひそめた。
 ――やはり、よくわからない男だ。
 なぜか霊力は低いようだが、それでも〔さきほどかけた術〕は興味 ...

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(冒頭部分)

「ああ、何もかも腹立たしい。俺はもういく」
 何様のつもりか、ずかずかと大股で扉のほうへ向かっていった。
 と、踏み出した左脚の前に誰かの長い足。 ...

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(冒頭部分)

 昼の教室は賑やかで、笑い声が絶えない。方々で十代特有の活気があふれている。
 というより、明らかに〔荒れていた〕。
「〝〈女王(クイーン)〉〟に ...

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(冒頭部分)

 木製の大きな門は堅く閉ざされ、来る者を拒むかのように威圧感を容赦なく放っている。
 気が滅入る瞬間だ。
 どうせ錠はかかっていない。勝手に門を開 ...

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(冒頭部分)
 薄い闇に包まれた室内に、人の気配は少ない。奥のほうでカチャリ、カチャリと金属質の音がわずかに響くだけで、影は見えなかった。
 しばらくして、ひとつため息。料 ...

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(冒頭部分)

「なんで俺がこんなことを……」
「文句言わない。だいたい、蓮が派手にやらかしたんでしょ」
「やらなければやられていた。奴が外に出ていたら、それこそ ...