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(冒頭部分)

 一部始終を窓の外から眺め、省は眉をひそめた。
 ――やはり、よくわからない男だ。
 なぜか霊力は低いようだが、それでも〔さきほどかけた術〕は興味 ...

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(冒頭部分)

「ああ、何もかも腹立たしい。俺はもういく」
 何様のつもりか、ずかずかと大股で扉のほうへ向かっていった。
 と、踏み出した左脚の前に誰かの長い足。 ...

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(冒頭部分)

 昼の教室は賑やかで、笑い声が絶えない。方々で十代特有の活気があふれている。
 というより、明らかに〔荒れていた〕。
「〝〈女王(クイーン)〉〟に ...

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(冒頭部分)

 木製の大きな門は堅く閉ざされ、来る者を拒むかのように威圧感を容赦なく放っている。
 気が滅入る瞬間だ。
 どうせ錠はかかっていない。勝手に門を開 ...

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(冒頭部分)
 薄い闇に包まれた室内に、人の気配は少ない。奥のほうでカチャリ、カチャリと金属質の音がわずかに響くだけで、影は見えなかった。
 しばらくして、ひとつため息。料 ...

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(冒頭部分)

「なんで俺がこんなことを……」
「文句言わない。だいたい、蓮が派手にやらかしたんでしょ」
「やらなければやられていた。奴が外に出ていたら、それこそ ...

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(冒頭部分)

 結界が解かれた。
 その現実に、複雑な思いが胸中で渦を巻く。
 脅威を感じると同時に、こころのどこかでうれしく思う気持ちまである。
 こ ...

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(冒頭部分)

 関係者用と書かれた校舎の入り口は暗く、どこか陰気な気分にさせる。
 なぜかわずかな後ろめたさを感じながら、白鳳高校の正面玄関から中へと入った。

つばさ

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(冒頭部分)

 見るもの触るもの、すべてが新しかった。
 人間の上半身だけの不思議な置物や、何に使うのだろうと首をかしげたくなるような巨大な甕(かめ)、そして壁に無数 ...

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(冒頭部分)

 相手は、狭いところでは思うように動けないことを悟ったか、間接攻撃に切り換えた。次から次へと火の玉を放ってくる。
 よけることでいっぱいいっぱいの蓮たちは ...