[オリジナル小説] ファンタジー長編小説『つばさ』を「小説家になろう」に再掲
元々、アットノベルスで投稿していたもの。同サイトが閉鎖状態になってしまったため、こちらに投稿させていただくことにした。
(上記のサイトが復活したときに更新をどうするかは未定。ご了承いただきたい)
『つばさ』
[牙] Chapter 3 episode: Beauty & Beast――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
着席した面々は、教科書などを準備しながら麗々の言葉を待った。強制的に机をみずから壊した物と交換させられた蓮は、ひとりふてくされていた。
「もうわかっていると ...
[牙] Chapter 3 episode: Watchers――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
一部始終を窓の外から眺め、省は眉をひそめた。
――やはり、よくわからない男だ。
なぜか霊力は低いようだが、それでも〔さきほどかけた術〕は興味 ...
[牙] Chapter 3 episode: Victims 2――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
「ああ、何もかも腹立たしい。俺はもういく」
何様のつもりか、ずかずかと大股で扉のほうへ向かっていった。
と、踏み出した左脚の前に誰かの長い足。 ...
[牙] Chapter 3 episode: Victims 1――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
昼の教室は賑やかで、笑い声が絶えない。方々で十代特有の活気があふれている。
というより、明らかに〔荒れていた〕。
「〝〈女王(クイーン)〉〟に ...
[牙] Chapter 3 episode: Uninvited Guest――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
木製の大きな門は堅く閉ざされ、来る者を拒むかのように威圧感を容赦なく放っている。
気が滅入る瞬間だ。
どうせ錠はかかっていない。勝手に門を開 ...
[牙] Chapter 2 episode: Dark Night Walkers――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
薄い闇に包まれた室内に、人の気配は少ない。奥のほうでカチャリ、カチャリと金属質の音がわずかに響くだけで、影は見えなかった。
しばらくして、ひとつため息。料 ...
[牙] Chapter 2 episode: Crime and Punishment――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
「なんで俺がこんなことを……」
「文句言わない。だいたい、蓮が派手にやらかしたんでしょ」
「やらなければやられていた。奴が外に出ていたら、それこそ ...
[牙] Chapter 2 episode: Confusion/ Consideration――オリジナル小説(ライトノベル)の連載:最新話
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(冒頭部分)
結界が解かれた。
その現実に、複雑な思いが胸中で渦を巻く。
脅威を感じると同時に、こころのどこかでうれしく思う気持ちまである。
こ ...
[牙] Chapter 2 episode: Visitor――オリジナル小説の連載:最新話
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(冒頭部分)
関係者用と書かれた校舎の入り口は暗く、どこか陰気な気分にさせる。
なぜかわずかな後ろめたさを感じながら、白鳳高校の正面玄関から中へと入った。