無料の高速ファイル検索ソフト「locate32」 任意のタイミングで更新可能なWindows 10対応フリーソフト
locate32とは、無料かつオープンソース(三条項BSDライセンス)で公開されているWindows向け高速ファイル検索ソフトのこと。
独自のファイル・データベースを構築するので、Windows標準の検索機能より圧倒的に高速。
データベースを設定ごとに複数構築し、管理することが可能。
常駐させることも可能だが、基本的に使いたいときだけ起動すればよく、非常に手軽。
全体的に軽量・シンプルでわかりやすいのが特長。
ソフトウェア本体がZIPファイルで配布されているので、インストールの必要がなく好きな位置に置くことができる。
キーワードのAND検索・OR検索だけでなくcワイルドカードや正規表現にも対応するので、さまざまな検索方法が可能。
データベースの構築(各ファイルのインデックス化)を任意のタイミングで行うことができる。
2012年というかなり昔に更新が止まっているがさまざまなWindowsのバージョンに対応しており、Windows 7までが正式対応で、今のところWindows 10環境でも問題なく動作する。
ソフトウェアは言語ファイル(翻訳ファイル)に対応しているのだが、残念ながら公式の日本語ファイルが存在しないため、UIは日本語に非対応。それでも、ファイル名はきちんと表示され、シンプルで難しい部分はないのでほとんど問題はないはず。
* ユーザーがつくった言語ファイルがこちらで公開されている。
locate32というと、まるで32ビットマシンにしか対応していないかのような印象を与えるが、実際には64ビット環境にも対応している。少しだけ32ビットバージョンのものより古いが、そもそも全体がだいぶ前に更新を停止しているのでさほど気にするようなことではないだろう。
対応環境
Windows 95/98/NT/2000/XP/Vista/7
ダウンロード・インストールと実行
以下のページにアクセスし、次のファイルをダウンロードして.zipファイルを展開するだけ。
64ビット版:locate32_x64-3.1.11.7100.zip
32ビット版:locate32_3.1.11.8220a_fix.zip
インストールの必要はないので、好きな位置にソフト本体を置くことができるのもlocate32のいいところ。
あとは、「locate32.exe」を実行するのみ。
データベースの構築(アップデート)
タイミングの変更方法c
画面上部のツールバー「Tools」
>Settings
>Scheduled updates
>Add
手動でのアップデート
画面上部のツールバー「Files」
>Update Databases
解説
locate32の一番いいところは、データベース構築(更新)のタイミングを自分で決められること。
自動化することも可能だが、手動で開始することもできる。
同様のソフトウェアにEverythingなどがあるが、それらとは違って起動時に勝手にデータベース構築が始まって処理が遅くなる(マシンが重くなる)ということがない。
検索の仕方
以下の複数の条件を組み合わせることも可能。
キーワード検索
基本的には、Webの検索サイトと同じ。
「Name and Location」タブの「Named」
正規表現
Pearl互換の正規表現文法(regexp)に対応。
検索欄の「Names」のところに記入する文字列の戦闘にセミコロン「:」をつける。
【ファイル名のみ対象】セミコロンをひとつだけつける
例:
:foo|bar
「c:\example\foo.txt」がヒット
【ファイルのパス(アドレス)全体を対象】セミコロンを2つつける
例:
::example|bar
「c:\example\foo.txt」がヒット
ワイルドカード
検索欄の「Names」でワイルドカードも使うことが可能。
フォルダの指定
指定フォルダのサブディレクトリも含めるか否かを指定可能。
「Name and Location」タブの「Lock in」
拡張子の指定
複数の拡張子を併記することもできる。
「Name and Location」タブの「Extensions」
ファイルサイズ(使用容量)の指定
「特定のサイズ以上/以下」を指定できるので、大きいファイルを狙って削除するときなどに便利。
「Size and Date」タブの「Minimum/Maximum file size」
日付の指定
指定日時より新しい/古いファイルを指定可能で、作成日時と更新日時のどちらで検索するかも選べる。
「Size and Date」タブの「Files newer/older than」
並べ替え
検索結果のファイル一覧では、Windows 10標準のエクスプローラーの詳細表示と同様に各カラム(縦の列)の最上部にある項目名を表示している部分をクリックすれば、昇順/降順での並び替えをすることができる。
特にファイルサイズでソートすれば、一瞬で大きいサイズのファイルがわかるので重宝する。
日本語化の方法
こちらのページにある最新版の記事から言語ファイルをダウンロード
>本体の実行ファイルである「locate32.exe」と同じフォルダに「lan_ja.dll」を置く
>locate32を起動
>メニュー「Tools」
>「Settings」
>設定画面の「Language」タブ
>「Select language」の「Japanese」
>locate32を再起動
まとめ
大半のファイル検索ソフトウェア(アプリ)は、有名なEverythingやWindows 11/10標準のWindowsサーチ(サービス名:SearchIndexer.exe)もそうだが、勝手にデータベースの構築を初めてしま現在の作業を邪魔してしまうことがよくあるが、これでは使い勝手が悪い。
その点、locate32は勝手な振る舞いがなく、ソフトウェア自体がとても軽量で独立しているので、他のものと併用しても邪魔にならないのがポイントだ。
残念ながら古いソフトウェアで将来更新される可能性も低いが、OSの標準機能が物足りない・邪魔になる、または「どのファイル検索ソフトがいいかわからない」といった場合に、インストールの必要がないのでとりあえず使ってみる価値はあるはずだ。