つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

 今日の姫は、朝からずっとそわそわしっぱなしであった。
 自分の部屋にいても、広間にいても、そして大好きな中庭にいるとき ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 足下から伝わってくる振動は、船底の外壁部分を破壊しようとしているものだっだ。そこに穴を空けてしまえば、飛翔石のあるところまではすぐだ。
「しかし、閣下 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 空を飛ぶというのは、いろいろと不安になるものだ。
 足の下に〝何か〟はあるのだが、そのさらに下には何もない。それが頭でわかってしまっているから、余計に ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 辺りはすっかり暗くなり、どれほどの時間が経ったのか、遠くのほうから梟の鳴く間抜けな声が聞こえてくる。
 ヴァイクたちはあれから、そこを一歩も動くことが ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

これで前半終了(のはず)。

(冒頭部分)

「アーデ様、そろそろお休みください」
 背後からかけられた声に、窓の外をなんの気なしに眺めていた妹姫はゆっくりと ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

これで前半終了(のはず)。

(冒頭部分)

「アーデ様、そろそろお休みください」
 背後からかけられた声に、窓の外をなんの気なしに眺めていた妹姫はゆっくりと ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。

(冒頭部分)

 が、アセルスタンの動きはそこで止まった。
 昏い炎が宿った瞳に困惑の色をのせ、ベアトリーチェを――否、その真後ろにいる小さな姿に視線を向けている。

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(冒頭部分)

 昼休み、天のやわらかい光を浴びながら、二人の男がだらしなく寝そべっていた。
 ほとんど微動だにせず、ただポカンと天上をゆっくりと動くわずかな雲を眺めてい ...

つばさ

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(冒頭部分)

 空気が張りつめているのに、どこか弛緩していた。
 袋にたっぷりと水は入っているのに、どこかの小さな穴から大切な水が流れ出てしまっているような虚しさ。そ ...

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(冒頭部分)

「――ん?」
 体をゆっくりと起こすと、前方で雛子がやわらかく微笑んでいた。
「蓮ちゃん」
「やはり、ここにいたか」
「来ると思っ ...