つばさ 第二部

ノイシュタットは活気に満ち満ちていた。
 つい先日、あれほどの大混乱が帝都で起きたというのに、何事もなかったように――否、以前にも増してすべてが潤っていた。
 戦による〝特需〟というものだ。今、帝都では完全に物資が不足してい ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

今回でようやく完結。読んでくくださった方、本当にありがとう。

しばらく筆を置きたいと思うが、またいつかこうした小説を書いてみたいと考えている。 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

 犠牲者は二十三名。
 今回の帝都騒乱の全体から見れば微々たるものでしかないのかもしれないが、〝新部族〟としてはあまりに ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

「あーあ、ヴァイクの奴も行っちゃったか」
 ナーゲルは木の上で思いきり伸びをしながら、手にある赤黒い布きれを握り直した。 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

 この宮殿から見える帝都の景色は、わずかな時間で一変してしまった。
 家屋の多くが潰れ、衛兵の詰め所など帝国の各施設も壊 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

 ただひたすらに体を動かす。
 まだ風が吹けば肌寒い季節だというのに、自分とその周りにいる者たちはもう汗だくだった。 ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

 あの戦いの残した爪痕はあまりにも大きかった。
 あれから数日が経った今も帝都の復旧は思うように進んでおらず、あちらこち ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

「あのな」
 ベアトリーチェの頭越しに声が聞こえてくる。
 マクシムはヴァイクのあまりに一方的な物言いに、なかば ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

 ヴァイクは、久しぶりに戦慄を覚えた。
 ――これがマクシムの本当の実力なのか。
 圧倒されるとはまさにこのこと ...

つばさ

最新話を『小説家になろう』に投稿。
(アットノベルスにも)

(冒頭部分)

「悔しいが、やっぱりあんたは強い。なのに、どうして間違った方向へ進んでしまったんだ」
 この力量、そしてその器なら正道を ...