電子書籍の現状
各種サービス、形式が乱立状態。
基本的に、サービスごとにファイル形式が異なり、それぞれのために別々のアプリケーションをインストールしなければならない。
海外では、サービス・形式の両面で、AmazonのKindle、AppleのiBooksが図抜けている印象。
Googleは、Google Play(旧Androidマーケット)で電子書籍を販売できるものの、これといったサービス・形式がない乱立状態。
日本の乱立状況は、かなりひどい。基本的に、大手出版社など業者ごとにサービス・形式がいくつも存在している。
世界的な共通の規格としては、ePub形式がある。
ウェブページと同じXHTMLとCSS(スタイルシート)を使ってつくり、対応しているリーダーや作成ツールは多い。
ブラウザでは、Chromeのみそれを表示することができる。
いずれにせよ、読む側も書く側(出版する側)も、まずどのサービスを利用するか決めて、それに必要なアプリをインストールしなければならない。
書く側はそこからさらに、自分がふだん使うテキストエディタ、ワープロの形式を読み込んでくれる電子書籍作成ソフトを探し、その使い方を覚える必要がある。
全般的に煩雑な感が否めないが、中には「E★エブリスタ」のように、読む側も書く側もすべてウェブ上で完結するサービスもある。
スマートフォン、タブレットを中心に電子書籍の注目は高まっているものの、読み手・書き手のどちらにとっても、まだ環境が整いきっていない。
どのサービスを利用すべきかは、状況次第になりそうだ。