Google日本語入力の便利機能:計算機機能や日付の表示

計算機機能

変換機能がオンの状態で数式を入力すると、変換候補リストに計算結果とそれを加えたテキストが表示される。

たとえば「5+8=」と入力すると、「13」であるとか「5+8=13」といった変換候補が表示される。

足し算(加算)
引き算(減算)
掛け算(乗算)
割り算(除算)

かける「×」の記号のかわりにアスタリスク「*」を使い、割る「÷」では「・」(スラッシュのこと:/)を使う。

掛け算と割り算はやや特殊だが、プログラミングではおなじみの入力方法だ。

郵便番号を住所に変換

日本の郵便番号を変換すると、それに対応した住所がすべて候補リストに表示される。

例:「103-0021」→ 東京都中央区日本橋本石町

なお、実際には存在しない郵便番号の場合、候補は何も表示されない。

日付

特定の文字を変換すると、候補リストに日付や現在の時刻が表示される。

いま・じこく 現在時刻
きょう 今日の日付(年月日:西暦・年号)、曜日
あした・あす 明日の日付(年月日:西暦・年号)、曜日
あさって 明後日の日付(年月日:西暦・年号)、曜日
きのう 昨日の日付(年月日:西暦・年号)、曜日
おととい 一昨日の日付(年月日:西暦・年号)、曜日
*年(数字) 西暦から和暦への変換
*曜日 現在から最も近い次の同じ曜日の日付

年号は西暦を「~ねん」と入力すると、それに該当する和暦の年号をつけて表示される。

例:「2020ねん」→ 令和2年

曜日は、月曜日~日曜日まですべてに対応。

例:「かようび」→ 2020年10月20日

なお、ひとつの事柄に対して複数の形式の候補が表示される場合もある。

【時刻の表示】
21:20
21時20分
午後9時20分

残念ながら、日付は明々後日(しあさって)・一昨々日(さきおととい)には対応していない。

英語へ変換

英単語の読みを入力すると、正しい英語のつづりが候補に表示される。

例:「だっしゅ」→ dash

基本的な英単語にしか対応していないが、有名なものなら固有名詞も候補に出る。

例:「わしんとん」Washington

特定文字のショートカット入力

特定の文字(全角の「z」で始まるもの)を入力すると、矢印など各種記号にすぐ変換される。

これは通常の辞書登録単語やサジェスト機能(予測変換機能)とは異なり、入力した瞬間に該当文字の候補が選択状態になるため、TabキーやSpaceキーを一度押す手間が省けるのが特徴。

zh
zj
zk
zl
z、 ‥(2点リーダー)
z。 …(3点リーダー)
z「
z」

キーボード上の横一列「h、j、k、l」で覚えておくとわかりやすい(左、下、上、右)。

顔文字・絵文字の入力

「かお」「かおもじ」などと入力すると、種々雑多な顔文字や絵文字が変換候補に表示される。

例:「にこにこ」→ \(^o^)/

また、「えがお」「しくしく」「わーい」など関連する単語を入力したときも同様。

なお、絵文字はほとんどが機種依存文字なので要注意。

サジェスト機能・シークレットモードのオン/オフ

「こまんど」と入力する。

言語ツールバーからIMEの「プロパティ」を開かなくても、サジェスト機能とシークレットモード(履歴を残さず、過去の履歴に左右されないモード)のオン/オフを変換候補を選択する形で簡単に切り替えることができる。

数字の2進数・8進数・16進数への変換

例:「518」→ 0x206(16進数)

プログラマーなどエンジニアや数学の学生・研究者以外はめったに使うことはないだろうが、他のアプリを使って変換する手間が省ける。