VoxEditとは:統合ボクセルエディタ アニメーションやブロックの作成も可能[The Sandbox向け]

ボクセルアートのための統合エディタのことで、いわゆるボクセルエディタ(解説)。

【画像】VoxEditのスクリーンショット(公式サイトより)

ボクセル単位(解説)の3Dモデルをつくりやすいだけでなく、それに独自の動き(モーション)をつけてアニメーションさせるためのツール「Animator」や、ひとつひとつのブロックを自作するための「Block Editor」もある。

基本的にこれひとつあれば、ボクセルでやりたいことの大半は可能。

独自のファイル形式である.vmxが使われており、ボクセル単位でマテリアル(素材の質感)の指定ができるようになっている。

特定のファイル形式で出力すれば、以前からある人気のボクセルエディタ「MagicaVoxel」と相互にオブジェクトをやり取りすることができる。

本来は、3Dボクセル版の「The Sandbox」というブロックチェーン・ゲームのためのエディタだが、基本的には独立したツールとして提供されており、他の目的のために使うことも可能。

データを変換すれば、Minecraft(マイクラ)側で読み込むことさえできる。

現在、スクウェア・エニックスなど大手企業もパートナーとなっている。

公式サイト

* 現状、言語選択に日本語が項目としてはあるが、まだサイトのすべてが日本語化されているわけではない。

必要システム構成

Macと64ビット版のWindows 7以降に対応。

2020年10月現在、Linux版はリリースされていないが、のちほど出る予定。

ダウンロードとインストール

【画像】VoxEditのトップページ

トップページ上部にある「Download now!」をクリックし、その下部に表示されたボタンから自分の環境(OS)に合ったものを選び、.zipファイルをダウンロードする。

【画像】VoxEditのダウンロード項目

あとは、それを展開するだけ。

The Sandboxとは

元々はスマートフォンで人気を博した2Dドット絵のパズルアクションゲームだったが、その3Dボクセル版のこと。

通常のサンドボックスゲームとは異なり、Etheriumというブロックチェーンの技術と仮想通貨を利用した、いわゆる「ブロックチェーン・ゲーム」。

ユーザーはゲーム用の土地を購入し、その土地で遊べるゲームを開発したりアセット(素材)としてつくったボクセルアートを売買したりできる。

要するに単なるゲームというより、マーケットの機能を持った一種のプラットフォームといえる。

そのため、このThe Sandbox用のユーザークライアントは「Game Maker」という名前の一種のツールになっている。

ただし2020年10月現在、まだまだ開発途上で未実装の機能が多く、これからどうなるかは予測がつかない状態。

ボクセルとは

3Dの空間や物体を同一サイズの立方体でグリッド状に区切った際の1単位。

マイクラ(Minecraft)のようなゲームでいうところの、ひとつひとつのブロックに相当する。

2Dでいうピクセルのことで、volume(体積)とpixelを合わせてつくった造語。

最近はドット絵(pixel art)と同じように、アバターやプロフィール画像、そしてゲーム開発で使うためなどに、このボクセル単位で構築したボクセルアート(voxel art)の人気も高まっている。

ボクセルエディタとは

上記ボクセル単位で3Dの物体(オブジェクト)を構築するためのツール。

サンドボックスゲームでよくあるような1ブロック(ボクセル)ずつ地道に積んでいくのではなく、ペイントツールで絵を描く感覚で手軽に複雑な3Dオブジェクトをつくれるようになっている。

ボクセルアートのためには必須ともいえるエディタ。

Blenderなどの本格的な3Dモデリングツールに比べて使いやすく初心者にもわかりやすいため、誰でもボクセルアートをつくろうと思えばつくれるという特長がある。