[生活] 各種家電の暖房器具まとめ
以下では、家電(電化製品)のみ紹介している。石油ストーブなどは除外。
各項目を5段階で評価。1が最低、5が最高
項目の説明
総合評価 | 全体として見た場合のおすすめ度 |
本体価格の安さ | 器具本体の価格のやすさ |
ランニングコスト | 電気代・燃料代など |
暖房力 | 温まりやすさ |
快適さ | 総合的に見た場合の部屋での過ごしやすさ |
メンテナンス | 掃除・修理・取り替えなどのしやすさ |
清潔さ | 器具本体だけでなく全体として見た場合の清潔さ |
エアコン
業務用でも家庭用でも「ダイキン」のものが人気。
総合評価 | 2 |
本体価格の安さ | 1 |
ランニングコスト | 4 |
暖房力 | 4 |
安全性 | 5 |
快適さ | 1 |
メンテナンス | 1 |
温度調整 | 3 |
湿度調整 | 1 |
静音性 | 1 |
清潔さ | 1 |
長所
消費電力に対する暖房効果の割合は意外に高く、ランニングコストにおけるコスパ(コストパフォーマンス)はいい。「ヒートポンプを用いるエアコンでは消費電力の3~6倍の暖房能力を発揮できる」(引用元)。
つけっぱなしにしても火事などの心配はなく、安全性は高い。子供が使っても安心。
当然、夏は冷房に使える。
短所
全体的に高コスト。
本体価格は、他の暖房器具と比較にならないほど高い。
暖房力は総合的なコストに対して、いまひとつ。事実、寒冷地ではあまり人気がない。あたたまりにくく、暖房に時間がかかってしまう。
設置や修理、取り替えに工事が必要で、室内機の掃除すら業者任せになってしまう扱いづらさは大きなマイナス。
温度調整はしやすいようにも思えるが、室内機のセンサーが上のほうにあるので、部屋の上方のあたたかい部分が基準になってしまうことが多い。人間は下にいるので、常にギャップがある(センサーしだいだが)。
湿度調整は最悪。どんどん除湿してしまい、乾燥しやすい日本の冬にはまったく合わない。結果、他に加湿器が必要になってくるので、そのコストも気になる(加湿機能付きのエアコンもあるが)。
ファンを使って風を送っている以上、どうしてもその音はする。室内機だけでなく室外機も騒音を出すので、ある面ではそれも問題か。
清潔さに関しても最悪。室内機は汚れやすいのに掃除しづらく、また風量があるので部屋のほこりをまき散らしやすい。
評価
メジャーな暖房器具でありながら、全体としてあまりメリットがない。つけていれば確実にあたたまるものの、乾燥してしまう問題も大きく、快適には程遠い。
オイルヒーター
最近、人気が高まっている暖房器具。
石油ストーブのようにオイルを燃焼させるわけではなく、内部にある専用のオイルを電気の力であたため、空気の流れや輻射を利用してあたためる方式。
イタリアのメーカー「デロンギ」の製品が人気。
総合評価 | 5 |
本体価格の安さ | 2 |
ランニングコスト | 3 |
暖房力 | 3 |
安全性 | 5 |
快適さ | 5 |
メンテナンス | 5 |
温度調整 | 2 |
湿度調整 | 3 |
静音性 | 5 |
清潔さ | 5 |
長所
他の電気ヒーターと比べると重いが、自分で移動させられる。
エアコンやファンヒーターと異なり、空気の対流を使って熱を送るので非常に静かで快適。
内部や空気フィルターの掃除、またオイル交換の必要がなく、ファンで風が発生することもないので非常に清潔でメンテナンスしやすい。
他の電気ヒーターと異なり、基本的に内部はそれほど高温にはならないため、非常に安全。
短所
オイルをあたため、空気の対流を利用するその性質上、どうしてもあたたまるまでに時間がかかってしまう。
内部にオイルを使っているため、廃棄する際に余計なコストがかかる可能性がある。
他の電気ヒーター(電気ストーブ)と同じく細かい温度調整はできない(最近の製品では改善されているケースもあるが)。
評価
全体的にやや高コストになってしまうのが気になるが、あらゆる面で高評価。迷ったらこれがおすすめ。
カーボンヒーター、セラミックヒーター
発熱体にカーボンやセラミックを用いた電気ヒーター。
似た製品にハロゲンヒーターがあるが、こちらは安全性の面で問題があることが指摘されており、最近は人気がない。
総合評価 | 3 |
本体価格の安さ | 5 |
ランニングコスト | 3 |
暖房力 | 1 |
安全性 | 2 |
快適さ | 2 |
メンテナンス | 3 |
温度調整 | 1 |
湿度調整 | 3 |
静音性 | 5 |
清潔さ | 3 |
長所
非常に安価。
スイッチを入れれば、すぐにあたたまる
軽いので持ち運びしやすい。
ハロゲンヒーターよりも安全。
短所
暖房効果があるのは局所的で、部屋全体をあたためるのには向かない。
内部にほこりがたまりやすく、定期的に掃除する必要がある(安全のためにも)。
評価
取り回しのよさが武器。
部分的な暖房器具として割り切れば、これほど使いやすいものはない。
電気ファンヒーター
上記のような各種電気ヒーターに、温風を送るためのファン(送風機能)をつけたもの。
当然ながらエアコンと同じく、風が直接体に当たれば不快だし、ほこりをまき散らしやすいが、その分部屋全体があたたまりやすい。
所感
どれも一長一短あり。
最近は、オイルヒーターが人気。静かで安全、清潔、かつ部屋全体をあたためられので納得。エアコンと違って自分で持ち運びもできるので、少しコスト的には気になるが、暖房専用としてはこれに軍配が上がる。
ただ、結局はこたつなど複数の暖房器具を組み合わせるのが、暖房の面でもコストの面でも一番いいのかもしれない。