[ソフトウェア] 無料で使えるPC向けゲームパッド用キーエミュレーション・ソフト一覧【まとめ】

ゲームパッド(XInput、DirectInput)非対応のゲーム、ソフトウェアのために、キーボードのキーやマウス操作を割り当てるエミュレーターについて。

antimicro

今、最も安定していて、最も使いやすいソフト。

インターフェイスが洗練されていて、キーアサインの変更など設定がしやすく、見やすい。

昔からあるゲーム開発用ライブラリ「SDL」のゲームパッド機能に対応。それに現在の設定を合わせれば、SDLベースのさまざまなゲームに即対応できる。

オープンソースなので、プログラミングできるのならソフトそのものを自分でつくりかえることもでき、現在の開発コミュニティが終わったとしても、他の人がメンテナンスを継続してくれる可能性も残る。

また、Linux対応。

ただし、他のソフトに比べてやや重いのが難点(といっても、比較的最近のマシンならば気になるほどではない)。ときおり、CPUの使用率が高止まりすることがある。

JoyAdptr

かなり古くから存在するソフトだが、Windows 10でもまったく問題なく動く。

シンプルなだけにかなり軽量。どんな状況でも軽快に動く。

キーボードのキーやマウスとは関係なく、ゲームパッドのボタン配置(認識)そのものを入れ替える機能はこれにしかなく、非常に便利。

同じ動作をくり返したり、特定のボタンを押すたびにどんどん対応キーを自動的に変える機能も。

また、この手のソフトには珍しくマクロ(プログラミング)機能があり、オフィスソフトのように動作を自動で記録することもできる。

ただし、インターフェイスが全般的に非常にわかりづらく、またゲームごとに設定ファイルを切り替えたりするのも可能だが面倒。

多機能だが使いづらい典型。

JoyToKey(Joy2Key)

昔からある最も有名なキーエミュレーション・ソフト。

設定がシンプルでわかりやすく、使いやすい。

ただし、一定時間使いつづけると、購入を促す通知が定期的に表示される。無視してそのまま使用できるのでシェアウェアというよりいわゆる「カンパウェア」(寄付歓迎)だが、上記の仕様のため残念ながら完全なフリーウェアとは言い難い。

Windows 10には正式対応していないらしく、インターフェイスの「×」ボタンが反応しないなど一部不具合もある。

開発が継続されており、かつオープンソースで完全無償のantimicroがあるので、今となっては無理に使うようなソフトではない。

x360ce: Xbox 360 Controller Emulator

他のソフトとは全く目的が異なり、Windowsプログラムで使われるゲームパッド入力用機能で、古いタイプのDirectInputを新しいXInput(Xboxコントローラー対応)に自動変換するためのソフト。

変換設定をしたあと、必要ファイルを出力し、それをXInputには対応しているがDirectInputには対応していないゲームタイトルのフォルダに入れる(例:Grand Theft Auto V)。

こうすることで、XInput非対応の古いゲームパッドやPlayStationのデュアルショック(PS3)でもXInput対応ゲームをプレイできるようになる。

昔はテキストエディタなどを使って手動で設定ファイルをつくっていく必要があったが、今は使いやすい優秀なGUIソフトがあるので、手軽に設定できる。

各ボタンのプルダウンメニューにある「Record」を使えば、画面の指示に従って手持ちのゲームパッドのボタンを押せば簡単に設定が可能。

注意点

ゲーム、サービスによっては、こうしたソフトウェアを導入することをチート行為とみなし、禁止している場合もある。

オンラインゲームだと、状況によっては違法アクセスとなってしまうこともあるので、十分注意しよう。