[無料]Simple Run Blockerの使い方 プログラムの起動をブロックするソフト Process Blocker代替[フリーウェア]
Simple Run Blockerとは、特定のプログラム(実行ファイルのプロセス .exe形式)の起動をOSレベルで禁止するソフトウェアのこと。
OS(Windows)の設定を変更するやり方なので常駐はせず、プロセスの起動そのものを許可しないようにするためのもので、よくある「常駐することで特定のプロセスを監視して、起動直後に終了させる」ソフトウェアとは根本的に異なる。
よって、基本的にはプロセスの実行をブロックするためのソフトだが、反対に登録したプロセスを「ホワイトリスト」としてそれ以外の実行をすべて禁止するモードもある。
他に、特定のドライブを隠したり、それへのアクセスをブロックしたりする機能も。
また、邪魔になりやすいWindowsアプリ(Microsoftストアからインストールするアプリ)の実行禁止の設定や、ときどき不安定になるエクスプローラーの再起動を1クリックで行う便利機能などもある。
* ちなみにProcess Blockerとは、起動したプロセスを強制終了するソフトウェアのこと。その仕組み上、システムが不安定になるリスクがあり、しかも無料ではないのでこのSimple Run Blockerのほうがはるかにおすすめだ。
概要・スペック
対応OS:Windows 10 , Windows 8.1 , Windows 8 , Windows 7 , Windows Vista , Winsows xp (x86・x64の両方)
日本語対応:あり(公式サイトは英語のみ)
32ビット・64ビット環境両対応であるだけでなく、Windows XPのような古いOSでも動く。
ダウンロードとインストール
公式サイトの画面下部にある「Download」ボタンをクリック。
あとは、その.zipファイルを展開して「RunBlock.exe」を実行するだけ。インストールの必要はない。
使い方
言語の変更
画面上部ツールバーの歯車のアイコンをクリックしてメニュー「Languages」から適切な言語を選ぶ。
対象プロセスの登録方法
制御したい実行ファイルをSimple Run Blockerのウィンドウにドラッグ&ドロップする。ショートカット・アイコンからでもOK。
または画面上部ツールバーの「+」マークの青いアイコンをクリックして、一覧から対象の実行ファイルを選択する。
ウィンドウ右上のプルダウンメニューが「2 – 以下のリストのみブロック」となっていることを確認して、緑のチェックマークをクリックして適用。
逆に登録した実行ファイルを削除する場合は、リストから対象のものを選んだ状態で「-」マークの赤いアイコンをクリックするだけ。
ブロックのオン/オフ
【すべてのブロックを無効化する方法】
ウィンドウ右上のプルダウンメニューをクリックして「3 – ブロックを無効」に変更し、緑のチェックマークをクリックして適用。
【プロセスごとに設定する方法】
登録したプロセスのリスト左側にある各チェックボックスを切り替え、緑のチェックマークをクリックして適用。
ホワイトリスト方式
実行を禁止するプロセスを登録するブラックリスト形式とは逆に、特定のプロセスしか起動を認めないホワイトリスト形式にも対応している。
使い方は基本的に同じで、対象プロセスを登録し、ウィンドウ右上のプルダウンメニューを「1 – リスト以外の全てをブロック」に変更後、緑のチェックマークアイコンをクリックして適用するだけ。
指定ドライブの非表示・ロック
エクスプローラーなどで各ドライブを非表示にしたり、ロックさせてアクセスできないようにさせたりすることも可能。
ソフトウェアのバージョンによっては、表示の翻訳が「ブロック」とされていたり「ロック」とされていたりするが、どちらにしろ指定ドライブへのアクセスを遮断するという意味においては同じこと。
設定アイコン(歯車)をクリックし、メニュー内の「ドライブを非表示またはブロック」を選択。
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まずは左上のラジオボタンで、動作の目的を選択する。
「ドライブを非表示/ドライブをロック(ブロック)」
対象ドライブのチェックボックスにマークをつけ、「変更を適用」。
* 仮想ドライブやネットワーク上のドライブ(NASなど)といった、実際には存在しないドライブには赤い「?」マークがついている。
* 変更をすぐに反映させたい場合は、画面右上の「エクスプローラを再起動」のチェックボックスをオンにする。
その他
「Microsoftストア」の実行禁止の設定や、Windowsエクスプローラーの再起動などは、設定アイコン(歯車)のメニューから行う。
リストのインポート・エクスポート
画面上部ツールバーの歯車のアイコンをクリックして「Import List」/「Export List」。
これにより複数のブロック対象リストを切り替えられるようになり、バックアップ目的だけでなく状況に応じて使い分けができるようになった。
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所感
OS自体の設定を変更する仕様のため、このSimple Run Blockerを隠してしまえばペアレンタルコントロールなどにも使えると思われる(常駐するタイプのものだと、その存在に気づいたユーザー側=子どもたちにそれを終了されたらどうしようもないため)。