[HTML] h1要素の正しい使い方:基本は1ページにひとつのみ() h2以降が基準になる見出しタグ – SEO効果も 一方、Web標準は
【基本】
ひとつのウェブページ内に、h1要素はひとつのみ。
通常は、head要素のtitle要素と同一にする。
理由
それを想定している場合が多いから
実際の仕様はともかく、開発者や検索エンジンはh1要素がひとつだと想定していることが多いようだ。
こういった仕様に関する部分は、特に理由がなければ主流派に合わせたほうが無難だろう。
Google検索のサイト内目次ではh2が基準になるから
SEOでは最も重要なGoogleの検索結果の表示では、各ページの概要の下にページ内リンクの見出しが表示されることがある。
調べてみると、各ページのh2要素が使われているようだ。
結果的にSEOの面では、h1はページ内の各見出しのトップではなく、ページタイトルにのみ使ったほうがいいということになる。
解説
標準化団体によって仕様が異なる
Web技術の標準化団体には、大きく分けてW3C(World-Wide Web Consortium)とWHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)の2つがある。
前者が先に設立されたが、「開発者のことを考えていない」として不満を持ったAppleやGoogleが中心となって後者の団体がつくられた。
以前W3Cは、HTML5でsection要素で囲めばh1の複数利用を認めていたが、HTML5.1ではその部分を削除。
つまり、h1要素は1ページにひとつのみとしている。
しかし、対するWHATWGでは、以前からh1の複数利用を認めている。
WHATWGが技術使用の策定を一括で担うことに
2019年になって、大きな変化があった。
WHATWGに技術仕様の策定を一任することが、両者の合意で決定したのだ。
よって、今後は一律に「WHATWGの仕様が正しい」ということになる。
要するに、W3CによるHTML5.1の勧告は無視してよく、仕様の面ではこれではっきりとした。
Google関係者は「いくつでもいい」
ただ、上記のことはあくまで建前の話。
気になるのは、検索サイト最大手Googleの考え方だ。
実は、関係者がTwitterで直接的にそのことについて語っている。
As many as you want.
「つけたいだけつけていい」とのこと。
換言すれば、SEO的に影響するような要素ではないということだ。
結論
できればh1をひとつだけにし、記事内の各見出しはh2で書いたほうがいいが、気にするほどではない。
ということになるだろうか。