Googleドライブ OneDrive DropBoxで既存のフォルダ/ファイルを同期フォルダにリンクする方法[クラウドストレージ]

2024 年 5 月 31 日

【重要ポイント】

同期フォルダ内のシンボリックリンク/ジャンクションは無視されてしまう

WindowsやMac、Linuxといった各OSにはシンボリックリンクやハードリンク、ジャンクションと呼ばれる機能があり、これは一種のフォルダ(ディレクトリ)・ファイルのショートカットのようなものだが、機能的にもGUIの見た目上もあたかも通常のファイルやフォルダのように扱うことができるのが特徴。

これを使えば、クラウドストレージで強制的に指定される「マイドライブ」や「DropBox」といったフォルダに、好きな位置(パス)にある既存のファイル・フォルダを指定できそうな気もする。

しかし実際には、残念ながらほとんどのアプリ/サービスでリンクやジャンクションは無視される(同期・バックアップされない)

一部ネット上の情報では対応しているような表記もあるが、少なくとも2024年5月現在のバージョンでは対応できていない。

対応方法

この特徴は、あくまで「リンク先」=ショートカットの側がクラウドストレージのクライアントアプリで無視されるというだけなので、逆に既存フォルダ/ファイルを同期フォルダに移して、元あった位置にリンク先を設定する

例:Windowsの場合

「myfolder/abc」のフォルダを「マイドライブ」へ移動させる。

「マイドライブ/abc」から元の位置「myfolder/」へリンクをつくる。

[bash]
mklink /D "myfolder/abc" "マイドライブ/abc"
[/bash]

基本的なやり方はどのアプリ、どのOSでも同じ。

問題点

既存のファイルやフォルダを動かしたくないからリンク機能を使いたいのに、これではまさに本末転倒で余計な手間がかかる。

また、それら既存のファイルなどを扱うアプリ・ソフトウェアがクラウドストレージのクライアントアプリのようにリンクを無視する場合、問題が出てしまう。

結論

DropBoxのように特定の同期フォルダしか使えないならともかく、GoogleドライブやMicrosoft OneDriveではそもそも既存のフォルダをGUIで指定できるため、素直にそれらを使ったほうがよさそうだ。