軽量メモサービスSimplenoteブラウザ版が機能強化 エディタの高速化・軽量化[レビュー]

2021 年 10 月 10 日

テキストのメモ書きに特化したWebサービス「Simplenote」のPCブラウザ版が、エディタ機能を大幅に進化させたようだ。

少し前までのSimplenote標準エディタは重いうえに不安定で、場合によっては今より2つ以上前の旧バージョン(old version)のそれを使ったほうがいいくらいだった。

しかし、いつの間にか最新版のエディタが大幅な進化を遂げ、軽くて安定するようになっただけでなく非常に高機能なものになっている(ネイティブアプリのテキストエディタに近づいた印象)。

以下では、そのいくつかを紹介。

安定化:データを確実に保存

以前は、動作が不安定になって肝心のメモがきちんと保存されず(同期されず)、ブラウザを閉じると内容が消えてしまうというとんでもない不具合があった。

新バージョンではそれがなくなった(少なくとも筆者の環境では起きていない)。

軽量化:高速起動

全体的に軽くなり、エディタ(ページ)の起動も格段に速くなり、元々シンプルで軽かった初期の旧版(old版)よりも場合によっては上。

直前のバージョンは動作が重く、PCのエントリーモデルなど低スペックのマシンでは文字入力の際に、もたつきを感じさせるほどだったが、現在では起動時間も確実に改善し、メモの一覧が表示されるまで長時間待たされるということはなくなったのが最大の利点かも。

機能強化:検索・置換

検索・置換機能が強化され、この点に関しては格段によくなった。

ショートカットキー「Ctrl+F」ではこれまでどおりの簡易的な検索が行なうことができ、「Ctrl+H」で正規表現を使った詳細な検索や置換が可能となっている。

機能強化:インデント

Tabキーによる行のインデントと、Shift+Tabによるその解除が簡単にできるようになった。

もちろん、複数行の選択による同時設定も可能。

現在入力カーソルのある行でEnterキーによって改行すると、新規作成の行が自動で前段の行と同じだけインデントされる「オートインデント」の機能も。

ショートカットキーの増加

キーアサインのカスタマイズはできないようだが、いろいろなショートカットキーが存在し、以下の方法でその一覧を確認できる。

【ショートカットキー】Ctrl+/

【メニュー】
画面左上のメニューアイコン
>Keyboard Shortcuts

まとめ

エディタの根本的な部分を大幅に変更したらしく、どうもCodeMirrorというオープンソースのエディタライブラリを利用しているようだ。

これは各種有名サービスにも利用されているメジャーなライブラリなので、今後さらなる機能拡張も期待できそうだ。

上記のとおり、新版の安定化・高機能化によりあえて旧版を使う理由はなくなったといえるが、それでもまだ後者のほうが軽い部分もあるかもしれない。

旧版はこれからも残るらしく併用は可能なので、場合によってはこちらを使ってみるのもいいだろう。